歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療とは、通常のワイヤーによる矯正治療に加えて、歯の移動に必要な不動固定源として矯正歯科用の小さなスクリュー(OAS:歯科矯正用アンカースクリュー)を歯槽骨(歯ぐきの部分の骨)に埋め込む治療方法です。
従来の矯正治療では不可能であった歯の移動や治療期間の短縮を可能にする矯正治療です。昼間の装着が困難であった付加的装置(ヘッドギア等)が不要となり、非抜歯による矯正治療の可能性が高くなります。
当院で使用しているスクリューは直径1.4~1.7mm、長さ7~8㎜の非常に小さなものですのでほとんど目立ちません。
このスクリューは矯正治療が終了すると除去しますが、埋入していた部分に傷跡は残りません。
また、スクリューはチタン(人体と親和性のある金属)でできており、金属アレルギーのある方でも比較的安心して使用できます。
マルチブラケット装置(OPAL AVEX CX)
Dr.McLaughlinと古賀正忠先生が意見交換を行いながら開発された矯正装置です。
コンピュータ数値制御(CNC)によって作られる審美性、精密性および効率性を兼ね備えた優れた矯正装置です。
ローフリクション型マルチブラケット装置(T21)
フルパッシブなローフリクション矯正治療法のために開発された矯正装置です。弱い矯正力で歯の移動をスムーズに行うことができます。また、審美性、口腔衛生に優れ、短時間でアーチワイヤーの着脱が可能となりました
T21システムの特徴
- 1従来の矯正装置に比べ、摩擦が少ない装置なので、弱い矯正力で歯を動かすことができ、治療中の痛みがとても少なくなりました。
- 2審美性に優れ、目立たない装置です。
- 3丸みを帯びた矯正装置の為、お口の違和感がほとんどありません。
- 4歯磨きがしやすい形をしております。
矯正装置はいろいろな種類のものが考案されておりますが、どのような目的にも使える万能の矯正装置というものはありません。
「治療方法や使用する矯正装置は、診断で決まります。」
矯正治療では、まず診断をして治療目標を決めます。つぎに目標達成のための治療計画を立てます。そして、治療方法や使用する矯正装置を決めます。
つまり、治療目標が設定されなければ、治療方法や使用する矯正装置を決めることができません。